商店街の子育て応援マップを作成している「たちママ探検隊」

今回若者発掘プロジェクトでご紹介させて頂くのは、

商店街の子育て応援マップを作って活躍している「たちママ探検隊」です。

石原久仁子さんと小林智子さんから話を伺いました。

石原さんは8歳の女の子のママ、小林さんは5歳と1歳の男の子のママです

たちママ探検隊は、立川の商店街の『子育て応援たちかわマップ』を作成しています。

「夢育て・たちかわ・子ども21プラン(立川次世代育成支援行動計画)」のもとに誕生した「夢たち応援団」という団体のなかの、ママさんたちのグループです。

たちママ探検隊の主な活動としては、毎年1回、立川市内の商店街をママ目線で取材をして商店街のマップを作ることです。現在18名で活動しており、8年目を迎えた今回は、立川駅北口周辺の「立川北口大通り商店会」「あけぼの商店街」「柳通り商店会」のマップを作成しました。だいたい1冊に1〜2箇所の商店街をとりあげています。

http://www.tachikawa-shoren.com/images/mama-sideA.pdf

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マップの色は商店街のイメージで作っています。例えば、富士見町は富士山をイメージしてブルー、若葉町は若葉のイメージで緑。錦町は、シンボル鬼の公園をイメージして赤色というように。これまでたちママが取り上げた店舗はこの8年で208店舗にもなります。

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石原さんは、活動5年目になります。もともと、この活動に参加しようと思ったきっかけは、出産後、子供と二人っきりの日々に社会から取り残されたような感じがしていたそうです。そして、何かしたいと思っても、子連れではなかなか動くことができなかったことにあるそうです。

そんな時、子連れで参加できるたちママの応募を広報誌で見つけ、実家が遠く祖父母の手助けを得られない石原さんは、地域のことをもっとよく知って、近くに顔なじみの人、気軽に挨拶ができる人がほしい、地域に子育てをサポートしてくれる人がほしい、と思い参加したのが切っ掛けとなっています。

実際参加してみて、子供が病気になった時も“出来る人が出来ることをする”という、たちママのスタイルに何度も助けられ、これまで続けられたそうです。

小林さんは活動6年目になります。長男の育児休暇中に何か形になるものをやりたいと思ったことと、その年のマップに取り上げる商店街が保育園で考えていたエリアだったからというのが切っ掛けでした。

小さな商店は、スーパーに比べて商品が古いイメージがあって、なかなか利用できなかった小林さんですが、商店街が近所の方達に愛されていて、新鮮なお野菜が揃っていることを知り、今では保育園のお迎えの帰りに子どもと寄って帰るお店になっているところもあるそうです。

そんなお店では、お子さんがお店の人に挨拶をしたり、自分で「これ下さい」と買い物をしたり、買い物を覚える場にもなっていたりするそうで、子どもの顔を覚えてもらうことで、自然と見守りをしてもらえるようになったりと、子育てをしていく上でも、商店街はなくてはならない存在になりました。

お二人ともに共通していることは、取材を通して商店街の方々の暖かさを実感しているということです。

ある居酒屋さんで、「こんな場所でよければオムツ替えしていいよ」と声をかけられたり、また美容院さんでは「授乳するならカーテンや目隠しになるようなものを作るよ」と言われ、それまでデパートやショッピングモールと違って個人のお店には授乳やオムツ替えの場所はないと思っていたので、本当にびっくりしたそうです。

取材をするうちに、商店街には子育てをする親を応援してくれる場所が沢山あることに気づき、やっぱり地域で創業何十年も営んでいるお店の人は温かいなあと感じたそうです。

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たちママ探検隊の起ち上げとマップ作りに駆ける想いについて、立川市商店連合会の事務局、山本晶子さんにも伺いました。

~~商店街のみなさんと有志の子育て中のお母さんたちが同じ目線で、子育てやまちづくりについて語り合うワークショップや商店街の取材を行ってきました。その成果として、「子育て応援たちかわマップ」第一弾が作成されました。

たちママ探検隊は「ちょっと歩けば行ける商店街でお買い物ができればどんなに楽だろう」という思いと、「商店街をもっと知ってもらうにはどうすればいいだろう」という思いから生まれています。この活動によって、商店街の人とお母さん達の相互の理解が深まり、それを周りに伝えることができるからです。また、近くに気軽に買い物やお話ができる場があると分かり、お母さん達は地元に心強さを感じることができます。思っていたより「小さい子は迷惑」と感じる人は少なく、実はみんなあたたかい気持ちで見守ってくれていると実感しています。更に、「ママ友(ママ同士の友達)」もできて、お互いのサポートに非常に助けられますし、市民自らの活動が、地域の関係性や住みよいまちを構築することに貢献しているものだと実感しています。~~

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こうした、たちママ探検隊の活動によって昔ながらの人と人との繋がりをもち、商店街との関係を築くことによって、立川の町もより魅力ある街になるのではと感じました。

子育て応援立川マップはお子様がいらっしゃる方には、非常に便利なマップとなっておりますので、是非ご活用ください!

聞き手 稲場、丸身、丸山

記 事 稲場

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