大塩さんは、JRの職員として働き始めて8年目の27歳です!
立川駅に配属されてからは5年目になります。
取材中、終始笑顔が絶えることなく、人のために役立ちたい!という
その人柄が窺える素敵な女性でした。
立川駅の印象は乗降客数が多いこと。最初に来たときは、迷路だと思ったそうです(笑)。
最初の仕事はみどりの窓口で切符の販売をしたり、改札の担当をしたり、
仕事の各パートを極めてから、2年前にサービスマネージャーとなりました。
サービスマネージャーは、それぞれの担当に関わらず、
接客、構内放送など、総合的に、全体的を見て、あらゆる業務をやるそうです。
管轄する駅は国立、西国立、西立川なので、何かあれば大塩さんが出向くことも。
町に詳しくなるために、休日に町を散策するというお話しには驚きました。
お客さまに町に関して尋ねられた時に、
いちいち調べてお客さまを待たせるよりも町に詳しくなった方が早い
という考えからだそうです。
なんというサービス精神でしょう!
なんと、このかぶりもの(ももずきん)の中に大塩さんが入っています(笑)
立川駅でお問い合わせが多いのは、IKEA、ビックカメラ、銀行、昭和記念公園。
年配のお客さまは住所で尋ねられることが多く、
そんな時、大塩さんはタブレット端末を持ちながら、
Googleマップを開いてご案内することもあるそうです。
当初、サービスマネージャーは優秀な人がなるもので、自分がなるとは思っていなかった
という大塩さんですが、お話を伺う限り立派なサービスマネージャーさんだと思いまた。
駅で独自に主催している企画が年に2〜3回あるそうで、
立川駅は青森市とのイベントを年2回開催しています。
3年前から開催している「ねぶた祭り」がそれです。
跳人(はねと)を呼んで、津軽三味線の演奏も生でやってもらっています。
立川の羽衣町のねぶた祭りにも参加している方々です。
立川駅として旅行商品を扱っているので、PRのためのお祭りでもあります。
それで、青森旅行を楽しんでくれる人が増えれば、
青森も活気づくというのが狙いです。
青森市との企画もそうですが、
東日本の震災をきっかけに、会社としてもっと地域と関わっていこうという方針があるそうです。
ルミネの方々と協働で、北口バスロータリー、デッキのゴミ拾いもしています。
大塩さん自身も東日本の震災後、「地域との絆」や「社会からの期待」を実感し、
会社の使命の1つである「ともにいきる」というテーマを意識するようになったと言います。
具体的には地域との連携を強化し、震災からの復興、観光流動の創造と地域の活性化に
取り組んでいます。
コンセプトワードは「地域に生きる。世界に伸びる。」
一年に一度、立川駅の目標を作るのですが、
その中に、「えきぽ」(駅からの散歩をテーマにした携帯アプリ)による地域の魅力や情報発信、
グループ会社と連携した特産品出店などによる沿線のブランドづくりというのがあるそうです。
例えば昭和記念公園などの地域と連携したイベント情報の発信や
「絆」メンバーズカードによる顧客創出などに取り組んでいるそうです。
今は立場上、何でもできる立場にあるため、
駅の仕事全体を見渡して能動的に働けることに喜びを感じています。
将来の目標は人事関係の仕事をすることだそうです。
仕事ができなかった自分を見捨てずに育ててくれた先輩方への恩返しを
後輩社員にしたいと思っています。
大塩さんと話していて感じたのは
とにかく誰かの役にたっていることが嬉しいと
本当に思っているんだということが伝わってくることでした。
こんな素敵な駅職員の方がいるなんて、
立川駅は恵まれているな!と思いました。
聞き手:丸山、稲場
記事:丸山