開催概要

国際アカデミーとは？

1987年にJCI（国際青年会議所）の公認プログラムとして承認を受けて以来、（社）日本青年会議所が毎年、JCI加盟の123の国と地域から次代を担うニューリーダー達を日本に集め、恒久的な世界平和の実現に対して地球規模で積極的に貢献できる人材の育成と、世界に誇る日本の文化、精神を世界に発信する事を目的として開催しているセミナーです。これまで日本各地で開催され、今年は第21回目の国際アカデミーが立川の地で開催されます。

国内外から集まった130名を超える参加者が立川の地で一週間寝食を共にして行う大型のセミナーです。ホテルの会場を利用するなどした座学によるメインセミナーや、ホームステイや地域市民の皆様との国際交流の場が設けられます。メインセミナーでは世界で活躍するトップリーダーとしての資質の根底に何が必要で何が大切なのかを気づき、学ぶほか、日本青年会議所が発信している「OMOIYARIの精神」・「相互理解」を紹介します。また交流の場においては日本文化の紹介や体験が行われます。

立川開催テーマ『絆』　−立川から世界へ−

都市と自然が共生する立川は1922年（大正11年）に陸軍飛行場が立川村に開設されたところから大きく変貌しました。当初の軍民共同利用の時代には海外の著名な飛行家達が飛来する国際飛行場として名を馳せていました。しかし時代背景により立川飛行場は陸軍専用飛行場となり、世界大戦終結後は「米軍立川基地」へとその姿を変えていきました。

1955年（昭和30年）滑走路の拡張計画が持ち上がりますが平和を強く求める市民達の運動によって1969年（昭和44年）計画を断念することになります。市民一人ひとりの平和への想いがやがて大きな運動へとつながり、その運動を契機に生まれた市民の〈絆〉はその後の立川が大きな発展を遂げる歴史の源流となりました。

現在では、昭和天皇御在位50年記念事業の一環として「緑の回復と人間性の向上」をテーマにした国営昭和記念公園が開設され、都市の中の憩いの公園として各種イベントの開催や子ども達が気軽に安全に遊べる場として、近隣のみならず地方からも市民が訪れる公園施設となっています。同時に、大規模災害時には首都機能をバックアップする機能を持ち、災害応急対策活動の中核拠点として使用される広域防災基地の側面も併せ持ち、都内だけではなく地方での大規模災害時にも救援活動を行う機能を併せ持った施設へと変貌を遂げました。また、国立国語研究所や自治大学校が開設されるなど政府機関等の様々な施設も集積しています。

多摩400万人都市の商業、交通、行政の中心として発展を目指した様々な運動、活動の背景には常に立川市民の〈絆〉が大きな力を発揮してきました。ひとりひとりの想いは小さくてもその想いを繋げ、そこから生まれる絆を深めていけば、その想いがやがて大きなうねりとなり実現へと向かいます。人々の〈絆〉がもつ大きな力の大切さをデリゲイツにお伝えし、デリゲイツの世界平和を願う者同士の〈絆〉、地域の人々との忘れ難い出会いや体験を通して生まれる〈絆〉を創ります。